2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧
シーザー・フレイジャーはオルガン奏者で、僕の知る限りではこのアルバムの前後に、『HAIL CEASAR』とフィリー録音の作品(タイトル分かりません…)があるようですが、いずれも未聴です。 で、この『75』はタイトルどおり75年にウェストバウンドからリリース…
ブラック・ヒートは70年代に3枚のアルバムを遺したバンドで、2ndの本作はUSブラック・ミュージック・ディスクガイドにも掲載された傑作です。 同時期のファンク・バンドとしては、サウスサイド・ムーヴメントあたりと似た雰囲気の、クール&ザ・ギャング・フ…
オマーは90年代以降に現れた黒人音楽家としては、最大の天才のひとりだと思います。95年のディアンジェロのデビューに端を発するUSでのニュー・クラシック・ソウルの動きも、90年代初頭のUKで70年代のマーヴィンやスティーヴィーの精神に倣い、独立独歩の姿…
ジョニー・ブリストルは70年代に活躍した作曲家・プロデューサーであり、自らも5枚のソロ・アルバムを発表しました。他のアーティストとの仕事については、また追々触れるとして、今回は彼のリーダー作を取り上げたいと思います。ジョニーが残した5枚のアル…
ようやくアースのニュー・アルバムがリリースされそうです。80年代以降の彼らのアルバムは聴いたことがないのですが、今回は結構期待してます。 アースの全盛期と言えば、70年代後半、特に75年の『THAT'S THE WAY OF THE WORLD』(暗黒への挑戦)から77年『ALL…
グレッグ・ペリーは、インヴィクタス/ホットワックスの屋台骨を支えたソング・ライター&プロデューサーにして、同レーベルの看板娘=ハニー・コーンのエドナ・ライトの旦那さん。と言うよりも、79年にMCAからアルバムを出したジェフリーのお兄さんという点…
今更説明の必要もない世紀の大名作ですが、そのなかでもベイリー作「LOVE、LOVE、LOVE」は最も人気の高い曲かと思います。メロウな風情は共通しつつも、気だるいムードのベイリー版に比べ、ダニーは小気味よくグルーヴさせ極上のソウル・ナンバーに仕上げて…
このジャケット、インパクトありますよね。悪い意味で。写真が貼れないので説明すると、砂浜の上に何故かでっかいベイリーさんの肖像画がドカンと乗っかってます(もちろん合成)。しかも絵がヘタ(笑) 絵の傍らにはカップルが立ってますが、こんなオッサンの…
このアルバム大好きです。まぁ、70年代前半にリリースされたカーティスのアルバムは全部好きなんですが、その中でもこのライブ盤はTOP3に入りますね。 71年に発表されたソロ2作目。ダニー・ハサウェイのライブ盤のB面と同じ、ニュー・ヨークのビター・エンド…
デビューから『LOOK HOW LONG』までのアルバムから選りすぐりの曲をリミックスしたベスト盤(「DON'T BE A FOOL」のみ、そのまま収録)。著名リミキサー陣の手により生まれ変わった曲の数々は、まさにエバーグリーンの輝きを湛えています。「A LITTLE SPICE…
80年代にリリースされた3人組時代のものではこれがベスト。808の音が心地よい「HANGIN' ON A STRING」はHIPHOP方面のサンプルネタとしても人気のメロウ・グルーヴ。何故か雨の日を連想するメロウ・ダンサー「CHOOSE ME」、FMラジオの天気予報のバックで流れ…
このアルバムは以前にもちょこっと取り上げたのですが、改めてレビューしてみたいと思います。 ルース・エンズは、80年代に「HANGIN' ON A STRING」などのヒットを飛ばした女性ボーカルを含む3人組ですが、90年にリリースされた本作では、事実上カール・マッ…
久しぶりに聴いたけど、やっぱりこれは名盤ですね。もちろんミゼル兄弟=スカイ・ハイ・プロダクションによるJAZZ FUNKの傑作。ホントに、この頃のミゼル兄弟は凄いね。ドナルド・バードの諸作をはじめ、ゲイリー・バーツ、ジョニー・ハモンド・スミスなど、…
これは一際思い入れの深い作品です。それほど熱心なHIPHOPリスナーではないけど(何しろ今年はCOMMONしか聴いてません)、それでもPETE ROCKは別格。このアルバムと『THE MAIN INGREDIENT』は僕にとって大切なアルバムです。 PETEがひとつひとつ吟味したソウ…
ニュー・バースの前身バンドですが、個人的にはニュー・バースよりも好きです。NITE-LITERS名義では5枚のアルバムをリリースしていますが、僕が所有しているのはその内の3枚。で、どれもこれもレア・グルーヴ・テイストの味わえるカッコいいファンク・アルバ…
最近我が家でヘビーローテーション中のこのアルバム、何でも2003年のオフィシャル・デビュー盤「COMIN' FROM WHERE I'M FROM」以前に録音されながらも、おクラ入りした幻のアルバムとのこと。発掘&リリースしたのは安心印のライノ。で、コイツが素晴らしいア…
METERS絶頂期の発掘ライブ盤。初めてこれを聴いたとき、あまりの凄絶さに茫然自失となってしまいました。遠慮なく叩きのめしてくるドラムス、他のメンバーも負けじとムキになって聴き手の鼓膜を揺さぶってきます。「FIRE ON THE BAYOU」〜「AFRICA」〜「IT'S…
プロデューサー、アラン・トゥーサンが勝手にリリースした駄作「TRICK BACK」を挟んで発表された最終作。トゥーサンと訣別したことで、最早このアルバムには、従来のMETERSらしさ、ニュー・オリンズらしさはありません。とは言え、これがなかなか侮れない出…
炎に覆われた沼地に佇む5人。このジャケットそのままの、熱く泥臭い演奏が繰り広げられます。本作からアートの弟、シリルが正式加入、いきなりバンドの中心的存在になっているようです。バンド内での発言力を強めつつあったノセンテリと、イニシアチブを握る…
ワーナー/リプリーズ移籍後初のアルバム。ファンク・バンドとしての骨格を整えつつも、ロック的なディレクションも散見される(このアルバムに限ったことではないけど…)。ニール・ヤングのカバー「BIRDS」なんか、その最たるものと言えるが、男の哀愁をたっ…
ジョシー時代のアルバムでは、これが一番好きです。まだファンクとしての骨格は未完成ながらも、プリミティヴな魅力に溢れています。ブレイクでのボーカルの掛け合いがファンキー極まりない「SAME OLD THING」、TONY,TONI,TONE「GANGSTA GROOVE」でサンプリ…
この度のアメリカのハリケーン被害は、かなり甚大な様子です。特にニュー・オリンズは壊滅的な状況と報道されています。ニュー・オリンズはJAZZをはじめ様々な音楽を生み出した土地であり、僕たち音楽好きにとって聖地のようなものだと思います。だからとい…
近年のHIPHOP世代の再評価により、一気に有名になったアルバム。ファンク曲はディスコの侵食が激しく、個人的にはイマイチ。メロウ曲もちょっと薄くなった印象なのだが、サンプリングされまくったタイトル曲は流石の神通力を誇っている。
これも未CD化。PETE ROCK & CL SMOOTH「SEARCHIN'」でサンプリングされた「SEARCHING」、ヴァイブが印象的なタイトル曲といったメロウ・グルーヴの傑作を含むが、ファンク曲においてはディスコ化が見られ、やや散漫な印象。とはいえ、やはり押さえるべき一枚…
(おそらく)『A TEAR TO A SMILE』の次にリリースされた、ROYの作品としては最も知られたアルバム。グルーヴがより骨太になり、ファンク曲も充実している。一部でディスコ化の予兆があるものの、まだ気になるほどではない。ベストはヴァイヴの音色も艶やかな…
徐々にファンクとしての骨格がはっきりとしてきたことが、このアルバムでは分かります。「THE BOOGIE BACK」はかなりカッコいいファンク。今回もロバータ・フラック「FEEL LIKE MAKIN' LOVE」、スティーヴィー・ワンダー「DON'T YOU WORRY BOUT A THING」と…
これも未CD化のようです。このアルバムでは、収録されたカバー曲からもニュー・ソウルへのシンパシィが感じられます。カッコいいグルーヴのビル・ウィザーズのカバー「AIT'T NO SUNSHINE」、蕩けそうなほどメロウなアレサ・フランクリンのカバー「DAY DREAMI…
このアルバムは未だCD化されていないのでしょうか?これも『COFFY』と並ぶレア盤ですが、やはりオリジナルで入手するほど大好きなアルバムです。当時のニュー・ソウルへのシンパシィを表したかのような、沈鬱で内省的な雰囲気ですが、「HE'S A SUPER STAR」…
あまりにも有名なブラック・スプロイテーション映画のサントラ。ROYの音楽性が隅々まで行き渡っており、サントラにありがちな水増し曲は一切無し。映画は未見だが、冒頭の「COFFY IS THE COLOR」から、そのストーリーにグイグイ引き込まれるような感触を覚え…
ROY AYERSはヴィブラフォン奏者ですが、ミュージシャンというよりプロデューサーとしてのスタンスを貫いてきた人だと思います。自分の持ち楽器を全く演奏していない曲もあるぐらいです(笑)。ミュージシャンとしてのエゴにとらわれず、プロデューサーとして楽…