2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

D’ANGELO/VOODOO

R&B

このアルバムについては、以前にちょっとだけコメントしたことがありました。その時「ここ15年間で最も偉大なR&Bアルバム」と書きました。この意を改めることはD'ANGELOが次のアルバムをリリースするまではあり得ない、と断言しておきます。だからナンだと言…

GIL SCOTT-HERON & BRIAN JACKSON/SECRETS

黒猫ジャケで有名(?)な78年作。GILのアルバムとしては最も早い時期に再発CD化された作品ですが、それも廃盤となって久しいようですね…。ここに至って、MIDNIGHT BANDは完全に解体したらしく、今作には著名ミュージシャンが大挙参加しています。前作に引き…

GIL SCOTT-HERON & BRIAN JACKSON/BRIDGES

『IT'S YOUR WORLD』の次にリリースした77年作の通算8作目の傑作。今作の最大の特徴は、STEVIE WONDER黄金期の表現に大きく貢献したロバート・マーゴレフ、マルコム・セシルの2人をアレンジメントに起用していること。よって、前作までのパーカッションが目…

GIL SCOTT-HERON & BRIAN JACKSON/FROM SOUTH AMERICA TO SOUTH CAROLINA

まだ地味な印象はあるけど、MIDNIGHT BANDとの連係がこなれてくるにつれ、さらにグルーヴ感が増したことが分かります。やはりGILの音楽にラテンの要素を持ち込んだのは、MIDNIGHT BANDだったということでしょうか。クールなジャズ・ラテン・ダンサー「THE SU…

GIL SCOTT-HERON & BRIAN JACKSON/THE FIRST MINUTE OF A NEW DAY

ストラタ・イーストから発表した地味な『WINTER IN AMERICA』を挟んで、アリスタからリリースした通算5作目。とは言え、今作も相当地味目ではあります。BRIAN JACKSONとの連名は前作からだが、MIDNIGHT BANDがクレジットされたのは今作からであり、地味なが…

GIL SCOTT-HERON/PIECES OF A MAN

キャリア初期に在籍したフライング・ダッチマンからは3作リリースされているが、僕が持ってるのはこのアルバムのみ。ロン・カーターの渋いベースをバックにアジテイトする「REVOLUTION WILL NOT BE TELEVISED」、グルーヴィーに疾走する「LADY DAY AND JOHN …

GIL SCOTT-HERON & BRIAN JACKSON/IT'S YOUR WORLD

ラテン風のパーカッションが効いた隙間を活かしたバンド・サウンド、武骨だが深みのあるボーカル、社会の闇を鋭い視線で告発するリリック。GIL SCOTT-HERONの音楽を要約すると、こんな感じでしょうか。このグルーヴ感たっぷりのJAZZ FUNKサウンドは、後のACI…

VAN HUNT

R&B

個人的には2004年のベスト・アルバムであるHUNTのデビュー作。ここではRAHSAAN仕事よりもはっきりと、SLY、そしてPRINCEの影響が見て取れます。例えばSLYの「FAMILY AFFAIR」やPRINCEの「IF I WAS YOUR GIRLFRIEND」のような、ダークでマイナーなグルーヴを…

RAHSAAN PATTERSON/AFTER HOURS

R&B

2ndでのJAMEY-HUNT体制は維持しつつも、HUNTの方に若干バランスがシフトしたようだ。HUNTは更にSLY志向が強まり、ダークなマイナー・ファンクを鳴らしJAMEYとの音の違いがハッキリと出た。JAMEYは出番が減ったものの、日本盤ボートラでやっぱりSTEVIEな2曲を…

RAHSAAN PATTERSON

R&B

傑作デビューアルバム。流麗な曲の数々にウットリしてしまいます。「SPEND THE NIGHT」なんかメロメロで堪りません。キース・クロウチ制作の「STOP BY」は重心の低いスロー・ファンク、「SO FINE」はSTEVIEライクなクラヴィが疾走するファンク・ダンサーで共…

RAHSAAN PATTERSON/LOVE IN STEREO

R&B

90年代にデビューしたR&Bアクトとしては、D'ANGELOに次いで思い入れの深いのが、RAHSAAN PATTERSONです。卓越したソング・ライティング・センス、狂おしく悩ましい喉を遺憾なく発揮した3枚のアルバムは、そのどれもが傑作です。中でも個人的に一番の愛聴盤は…

MACEO/US

ジェニファー・ロペス「GET RIGHT」でのサンプリングが衝撃的だった「SOUL POWER '74」に尽きます。

THE J.B'S/HUSTLE WITH SPEED

緩いながらも、カッコよくグルーヴをキメてくれる、なかなか侮れないアルバム。個人的には前作よりも楽しめる。

FRED WESLEY & THE NEW J.B'S/BREAKIN' BREAD

この辺から、流石のJ.B'Sも少し音が緩くなり、詰めの甘さを感じる。とはいえ、凡百のファンク・バンドと比較すれば、まだ余裕でアベレージ以上。

FRED WESLEY & THE J.B'S/DAMN RIGHT I'M SOMEBODY

前作のジャム・セッション的な録音から一転、ファンク・バンドとしての完成度を目指したかのような、緊張感張り詰める爆弾FUNKアルバム。JB御大の『PAYBACK』と同じセッションから生まれたアルバム―というキャッチがどれほど有効か解らないが、はっきりして…

THE J.B'S/DOING IT TO DEATH

前作よりも更にジャム・セッション的な雰囲気が目立つ、JAZZ FUNKの代名詞的な傑作2nd。長尺曲でジワジワと焚きつけるグルーヴに低温火傷必至。「SUCKER」は気持ちよくシャッフルする異色の高速SOUL JAZZ。このアルバムもサンプルねたの宝庫です。

THE J.B'S/FOOD FOR THOUGHT

レア・グルーヴの古典的アルバムとして知られるJ.B'Sの1st。ブレイク・ビーツ、サンプリング・ソースがぎっちり詰まってます。とぐろ巻くグルーヴに圧倒される「THE GRUNT」、硬軟取り混ぜて攻めたてるJAZZ FUNK「THESE ARE THE J.B'S」の2曲が、いわゆるオ…

THE J.B'S/FUNKY GOOD TIME : THE ANTHOLOGY

ジャケット、カッコイイなぁ、コレ。音の方もジャケに負けないカッコよさ。J.B'Sの1st〜5thアルバムを中心に、周辺グループのレア音源も含んだ、かなり決定的な1枚(というか2枚組)。ドス黒い油まみれのグルーヴの海で悶絶です。「THE GRUNT Pt1&2」や「MO…

NATURAL FOUR/HEAVEN RIGHT HEAR ON EARTH

LEROYがソングライトとプロデュースで関与したグループ。シカゴ・ソウルの硬質な躍動感を湛えた1stも捨てがたいが、カートムらしい乾いたメロウネスが充満する2ndの本作の方が、よりLEROYらしさを感じられる。

DONNY HATHAWAY/EVERYTHING IS EVERYTHING

LEROYのルームメイトだったDONNYの歴史的デビュー・アルバムにおいて、2曲をDONNYと共作。ラテン・ファンクの「THE GHETTO」は、まさに時代を変えたモニュメント。ブルージーな「TRYIN' TIMES」も素晴らしい。

LEROY HUTSON/HUTSON Ⅱ

前作『FEEL THE SPIRIT』から若干FUNK味が後退しバランスを取った感じの佳作。

LEROY HUTSON/FEEL THE SPIRIT

『HUTSON』のメロウなムードを引き継ぎつつも、アース風FUNKが強烈な印象を残す。個人的には好きです。でもディスコっぽいタイトル曲は×。

LEROY HUTSON/LOVE OH LOVE

ソロデビュー作。ニュー・ソウル的なメッセージ曲もあるが、伝統的なシカゴ・ソウル・マナーが横溢する良曲だらけの傑作。

LEROY HUTSON/HUTSON

UKを中心にACID JAZZが盛り上がっていたのは、今から15年前、90年代初頭のことです。その中心的レーベル、TALKIN' LOUDに所属していたGALLIANOの、「WELCOME TO MY STORY」という曲が大好きでした。この曲でサンプリングされていたのが、LEROY HUTSONの「ALL…

AL JOHNSON/PEACEFUL

10年前からの愛聴盤。CD再発された時は悔し泣き(?)しました。マーヴィン風メロウ・ソウルがあまりにも美味。夏にも合いますが、オールシーズン楽しめる逸品です。

EARTH,WIND&FIRE「FEELIN' BLUE」「CARIBOU」from『OPEN OUR EYES』

アース大爆発前夜の傑作アルバムから。ひんやりとしたボーカルとコーラスが気持ちいい「FEELIN' BLUE」、アース流ブラジリアン・フュージョン「CARIBOU」、どちらも夏の必需品です。

THE ISLEY BROTHERS「SUMMER BREEZE」from『3+3』

説明の必要もないでしょう。夏とともに終わった恋、泣きながら海岸を走るオレ。(フィクションです)

CAMELLE HINDS「SAUSALUTE CALLING」「WHAT YOU MEAN TO ME」12inch single

A面曲はニュー・ソウルの残り香を湛えた、90年代最高のメロウ・グルーヴ。火照った肌をゆっくり冷ましてくれるようなサマー・ジャム。B面曲は夏の終わりの夜をイメージさせる、これまた傑作メロー・チューン。アイズレー・マナーのギターが切なく響きます。

DONNIE「DO YOU KNOW?」from『THE COLLERED SECTION』

R&B

この曲、誰が聴いてもSTEVIE WONDERです。『INNERVISIONS』あたりに入っててもおかしくない感じです(誉め言葉です)。アルバムは惜しい出来でしたが、この曲は美しいブラジリアン・ソウルの名品。

LOOSE ENDS「HANGIN' ON A STRING(REMIX)」from『TIGHTEN' UP VOL.1』

超有名曲のリミックスです。オリジナル・バージョンは雨の日に似合いそうな、しっとりとした雰囲気でしたが、このリミックスはブリージーな感じ。初夏の空気を思わせます。このリミックス・ベスト盤も、今や高値をつけてるみたいです。