J.R.BAILEY/JUST ME 'N YOU

stonegroove2005-09-10

ジャスト・ミー・アンド・ユー
このジャケット、インパクトありますよね。悪い意味で。写真が貼れないので説明すると、砂浜の上に何故かでっかいベイリーさんの肖像画がドカンと乗っかってます(もちろん合成)。しかも絵がヘタ(笑) 絵の傍らにはカップルが立ってますが、こんなオッサンの絵の隣じゃムードでないでしょうよ(笑) 裏ジャケを見ると、例のカップルが砂浜を裸足で歩きながら遠ざかっていくところで、寄り添う二人の横にはちっちゃく"JUST ME 'N YOU"の文字が!これがなんともい〜い感じで、僕はいつも裏を見ながら聴いてます。
ジャケ話はこれぐらいにして。このアルバムを聴けば誰もがマーヴィン・ゲイ『WHAT'S GOING ON』を想起せずにはいられないでしょう。特に冒頭からの、「AFTER HOURS」〜「HEAVEN ON EARTH」〜「JUST ME 'N YOU」の3連発は、ニュー・ソウル的な緊張感と瑞々しい躍動感が吹き出したような、メロウ・ソウルの傑作です。この勢いがアルバム全編に渡って持続しており、一気に聴き通せます。「SHE CALLED ME」は思わず一緒に「ラララ〜ラララ〜」と口ずさんでしまいたくなるスウィート・ソウルの名曲。ダニー・ハサウェイがカバーした「LOVE、LOVE、LOVE」は、ダニーよりもぐっとテンポを落として気だるいムードに仕上がってます。その他にもムーディーなバラードからノーザン・スタイルの曲まで、ベイリーが朗々と歌い上げています。
メッセージ性など皆無、雰囲気だけ『WHAT'S GOING ON』なのですが、そんなことはどうでもいいです。これだけ素晴らしい作品なのですから。





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