CEASAR FRAZIER/75

stonegroove2005-09-30

シーザー・フレイジャーはオルガン奏者で、僕の知る限りではこのアルバムの前後に、『HAIL CEASAR』とフィリー録音の作品(タイトル分かりません…)があるようですが、いずれも未聴です。
で、この『75』はタイトルどおり75年にウェストバウンドからリリースされています。グルーヴ感満点の傑作ジャズ・ファンク・アルバムで、90年代初頭のアシッド・ジャズの源流のひとつと言えそうです。
「MIGHTY MOUSE」、「WALKING ON THE SIDE」はオルガンが泥臭くうねり、ホーンがいなたく響く、ゴツゴツとしたグルーヴのカッコいいジャズ・ファンク。GANGSTARR「EX GIRL TO NEXT GIRL」ネタの「FUNK IT DOWN」は、さらにテンポを落としたダウン・トゥ・アースなスロー・ファンク。メロウなジャジー・グルーヴ「SWEET CHILDREN」は、COMMON最新作『BE』のなかでも一際スイートでソウルフルな「REAL PEOPLE」で印象的に使われていました。アイズレー・ブラザーズでおなじみの哀愁サマー・ソウル「SUMMER BREEZE」のカバーは、アイズレー版同様にレイジーな雰囲気に仕上がっています。
どうやらこのアルバムと『HAIL CEASAR』の2on1のCDがあるみたいなので、ぜひこちらも聴いてみたいです。

Hail Caesar! / '75

Hail Caesar! / '75