EARTH,WIND&FIRE/THAT'S THE WAY OF THE WORLD:ALIVE IN '75 

That's the Way of the World: Alive in 75
ようやくアースのニュー・アルバムがリリースされそうです。80年代以降の彼らのアルバムは聴いたことがないのですが、今回は結構期待してます。
アースの全盛期と言えば、70年代後半、特に75年の『THAT'S THE WAY OF THE WORLD』(暗黒への挑戦)から77年『ALL N’ALL』(太陽神)ぐらいまでというのは衆目の一致するところだと思います(「BOOGIE WONDERLAND」のヒットはその直後)。なかでも僕が1番好きな作品は『THAT'S THE WAY OF THE WORLD:ALIVE IN '75』です。
とは言っても、このアルバムは3年程前に発掘・リリースされた未発表ライヴ音源なのですが。タイトルどおり『THAT'S THE WAY OF THE WORLD』のメガ・ヒットの余勢を駆って行われたツアーの模様を収めたものです。この時期のライヴ音源としては、当時リリースされた有名な『GRATITUDE』(灼熱の狂宴)があります。この2枚は演目も結構かぶってたりするんですが、『THAT'S〜』でのテイクの方が良いですね(「REASONS」のみ、『GRATITUDE』の方が好きです)。
まず冒頭の「SHINING STAR」からアクセル全開でぶっとばしてくれます。スタジオ・テイクより遥かにファンキー!アースってファンク・バンドなんだなぁ、と改めて思ってしまいます。次の「HAPPY FEELIN'」もスタジオ・テイクとは違ってゴリゴリのファンク。ゴリゴリなのに疾走感があり、コーラスもバッチリ美しくキメてくれます。アースの曲のなかでも最も好きな曲のひとつです。「SHININ' STAR」から「YEARNIN' LEARNIN'」までの3連発は、凄まじい勢いで一気に駆け抜けて行きます。当時のこのバンドの充実ぶりがよく分かります。
更に、ラムゼイ・ルイスのアルバムにも収録されていた「SUN GODDESS」を、このライヴではラムゼイ御大を招いて演奏しています(『GRATITUDE』のテイクはラムゼイ抜き)。これがまた素晴らしい出来!ラムゼイの演奏はもちろん良いのですが、サックスの熱演が凄いです。
アルバム後半には70年代前半の曲も演奏しています。個人的には『OPEN OUR EYES』(太陽の化神)が大好きなので、そこからの「KALIMBA STORY」、「MIGHTY,MIGHTY」のライヴ演奏が聴けるのが嬉しいです。
うん、やっぱり僕は『GRATITUDE』より『THAT'S〜』の方が好きだなぁ。もちろん、『GRATITUDE』には『THAT'S〜』に収録されていない曲もあるので、両方とも持っていたいアルバムです。