ANTHONY HAMILTON/SOULIFE

Soulife
最近我が家でヘビーローテーション中のこのアルバム、何でも2003年のオフィシャル・デビュー盤「COMIN' FROM WHERE I'M FROM」以前に録音されながらも、おクラ入りした幻のアルバムとのこと。発掘&リリースしたのは安心印のライノ。で、コイツが素晴らしいアルバムなんです。
大半の楽曲を、マイク・ジェロニモやグランド・プーバとの仕事で知られるHIPHOP畑のプロデューサー、マーク・スパークスが手がけているんだけど、アンソニーのシンガーとしての魅力を活かしきった手腕はお見事。もともとR&Bテイストの濃いトラックが得意なプロデューサーだから決して不思議じゃないけど。
でも更に良いのはアンソニー自身のプロデュース曲。「BALL AND CHAIN」は生音のロウな肌触りに痺れる塩辛ソウルで、これは近年稀に見るリアル・ソウル。もちろん今作中のベスト。
他にもサンシャイン・アンダーソンとデュエットした、クールなのに熱いグルーヴの「DAY DREAMING」など、いいね〜。
全体の印象としては、「COMIN' FROM WHERE I'M FROM」同様、ネオソウル周辺に通じる生っぽいソウルフルなサウンドに、激渋なアンソニーのボーカルが重なって、入れたてのブラック・コーヒーのような、熱く味わい深いアルバムに仕上がってます。僕は楽曲の良さでこっちの方が好きですね。目下、今年のNo1アルバムの座を狙ってCOMMONを猛追中です。