V.A/CALIFORNIA SOUL

California Soul

California Soul

スライ『暴動』の1曲目と同じ名前のレーベル「Luv'N Haight」は、Soul Brother、Soul Jazzと並ぶ3大リイシュー・レーベル(と勝手に呼んでます)。これらのレーベルの痒いところに手が届く再発ラインナップには毎度お世話になってます。Luv'N Haightには、Ubiquityという傍系レーベルもあって、この辺の分かってらっしゃる感漂うネーミングもいちいちセンス良いですね。『California Soul』はLuv'N Haightがリリースした数多のコンピの中でも一番のお気に入りです。マリーナ・ショウの同名曲は入ってませんが、"Rare Funk,Soul,Jazz & Latin Groove From The West Coast 1965-1981"というサブタイトルのとおり、カリフォルニアのカラッとした空気を滲ませた熱っぽくも爽快なグルーヴ感が、アルバム全体を心地よく覆っています。
まず目を引くのは、スイート・スタッフ「Freaky(To You)」。Dr.ドレー「Nuthin' But A 'G' Thang」ネタとして有名なレオン・ヘイウッド「I Want'a Do Something Freaky To You」のカバーですが、けだるい女性ボーカルが淫靡な空気を醸すスロウ・グルーヴがねっとりまったり絡みついてきます
Courtial「Losing You」は鍵盤がはじけるダンサブルで快活なラテン・ソウル。この曲が入ってるアルバム『Don't You Think It's Time』、欲ちいです。アイク・ホワイト「Love And Affection」は明け透けに盛り上がるファンキー・チューン。なんかバカっぽくゴリ押ししてくる感じが好きです。Rokk「Patience」は、ちょっぴり哀愁を滲ませながら疾走するグルーヴィー・ソウル。フルートがカッコ良過ぎです。ロイ・ポーター「Party Time」は鬼のドラム・ブレイクが炸裂するキラー・ファンク。一体どう叩いたらこんな張り裂けそうなビートが出せるんでしょう?
マイク・ジェイムス・カークランド「Hang On In There」は、空気を震わせるストリングスと地を這うベースラインが緊迫感を煽るニュー・ソウル・グルーヴ。同名タイトルのアルバムも緊張感と解放感がない交ぜになった、『What's Going On』ライクなニュー・ソウル裏名盤です。
その名もウェスト・コースト・リバイバルの「Feelin' Alright」は、まったりと腰を揺らすルーズ・ファンク。ええ、そりゃもうフィーリン・オーライですよ。クール・ベニー「Wobble Cha」は涼しげなヴァイヴがクールにキマるラテン・ジャズ。Orquesta Esencia「Carnival」はタイトルどおり、お祭り気分の陽気なラテン・グルーヴ。う〜ん、美味ナリ。
他にもイカしたグルーヴが目いっぱい詰まってて、ホント素晴らしいコンピです♪