JAMES BROWN'S FUNKY PEOPLE(PART3)

Vol. 3-Funky People

Vol. 3-Funky People

JBファミリーのレア・トラックス第3弾。このシリーズのパート1と2は手持ちとのダブりが多いので買ってませんが、このパート3は未発表曲を多数含み更にレア度UP。あまりの濃厚、凄絶さに失神KO寸前のスーパー・ヘヴィー・ファンク集です。
「Talkin' Loud And Saying Nothin'」(Original Rock Version)は、バウンスするリズムが印象的なオフィシャル版と比較すると、ベタつき気味のリズムにチキン・ギターが絡む、これはこれでなかなかファンキーな曲。全然ロックじゃありませんのでご心配なく。「Blow Your Head」(Undubbed Version)は、オリジナルからシンセを抜いてストイックにビートを強化したヘヴィー・ファンク。こっちの方がイイかも。
JB'sがThe Believers名義で吹き込んだ「Mr. Hot Pants a.k.a Across The Track」(Pts1&2)は、ジョニー・グリッグスのコンガがエッジの効いたグルーヴを叩き出すグレイトなファンク。とんでもないカッコ良さです。Hank Ballad「How You Gonna Get Respect (When You Haven't Cut Your Process Yet) 」は、JBの淫靡で愉快なファンキー・ソウル傑作「Lickin' Stick」の改題カバー。やはりJBには敵いませんが。
Bobby Byrd「Doin' The Do」はオリジナルJB'sがバックを務めてます。凄まじいビートの太さに圧倒されるウルトラ・ヘヴィー・ファンク!やっぱりオリジナルJB'sこそ史上最強のファンク・バンドです。アヴェレイジ・ホワイト・バンドをおちょくったようなタイトルの、A.A.B.B.(Above Average Black Band)の「Pick Up The Pieces One By One」 は、フツーの白人さん達に対してついムキになってしまったJBが、流石に平均以上の仕事をしてくれてます。「Pick Up The Pieces」というよりも、その元ネタのJB's「Hot Pants Road」をタイトに再演しストリングスを被せたというシロモノ。Harmlessのコンピ『Pulp Fusion vol.6 Magnum』にも収録されてました。
「Yes It's You」が有名なSweet Charles「Hang Out & Hustle」はクールなミッド・ファンキー・ソウル。Dee Felice Trioによる「There Was A Time」のカバーは、骨太なリズム隊と力強いピアノがイカすファンキー・ラテン・ジャズ。Vicki Anderson「If You Don't Give Me What I Want (I Gotta Get It Some Other Place) 」は、ヘヴィーなグルーヴがのたうつ傑作ファンク。ベスト盤『Mother Popcorn:The Vicki Anderson Anthology」にも収録されてます。熱いファンク・グルーヴに痺れるMarva Whitney「It's My Thing(You Can't Tell Me Who To Sock It To)」のライヴ・ヴァージョンも堪らないデキです。
パート4、出ないかなぁ。