AFRIQUE/SOUL MAKOSSA

stonegroove2005-11-03

このアルバムは、デヴィッド・T・ウォーカー、チャック・レイニー、ポール・ハンフリーなどの凄腕スタジオ・ミュージシャンが集まって録音された、企画モノの作品です。ソウル・ファンにはアリス・クラークの作品で知られるジャズ系のレーベル、"メインストリーム"からのリリースです。
このアルバムではデヴィッド・Tがやたら目立っていて、この作品の主役と言ってもいいんじゃないでしょうか。ここでのデヴィッドさんは、いつものソウルフルかつエロいプレイではなく、ワウを駆使したハデ目のファンク・ギターを聴かせてくれています。
冒頭のタイトル曲は言うまでもなくマヌ・ディバンゴのカバー。サックスのファンキーなプレイに煽られ、デヴィッド・Tも快調にトバします。ビル・ウィザーズのカバー「KISSING MY LOVE」はパーカッションの絡みもカッコいいファンク。この曲は原曲自体が最高なのですが、コールド・ブラッドのカバーも激熱ファンクで良いですね。
「HOUSE OF RISING FUNK」もパーカスが効いたファンクで、コンガの響きとデヴィッド・Tのワウ・ギターが相まって真っ黒なグルーヴのウネリを生んでいます。タイトル通りの"いきり立つファンク"です。う〜ん、たまらんカッコよさ。
他にもグルーヴィーなファンク・ナンバーがたっぷり、時折ブルージーなギターが出てきたりするあたりも、なかなかいい味出してます。デヴィッド・Tのファンク・サイドを堪能できる、ファンク・ファンにとっては楽しめるアルバムだと思います。