GENE CHANDLER/'80

stonegroove2005-10-07

先日、egg_333さんのところで紹介されていた、チャイ・ライツの『The Fantastic Chi-Lites』を購入しました。
http://d.hatena.ne.jp/egg_333/20051003
いやぁ〜、流麗なフィリー・ダンサーが気持ちイクて最高です。eggさん、いいもの紹介していただいてありがとうございます♪
で、このアルバムはフィリー録音ですが、チャイ・ライツと言えばシカゴを代表するグループなわけです。シカゴと言うと、チェスやカートム、ブランズウィック(本拠地はNYですが)といったレーベルが有名ですが、70年代後半〜80年代初頭に台頭してきたのが、その名もチャイ・サウンド・レコードでした。
シカゴ・ソウル界の重鎮カール・デイヴィスが仕切るチャイ・サウンドには、チャイ・ライツも一時期在籍していたことがありました。このレーベルからは、ウィンディ・シティ『LET ME RIDE』や、シドニー・ジョー・クォールス『SO SEXY』といった傑作を生みましたが、今日取り上げるのは80年リリースのジーン・チャンドラー『'80』です。前フリ長すぎですネ(笑)
ジーン・チャンドラーは60年代から活躍するソウル・シンガーですが、僕はこの『'80』しか持ってません。でもこのアルバム、シカゴ・ソウルのおいしいとこを堪能できる傑作です。プロデュースは御大カール・デイヴィスジーン自身。アレンジにトム・トム84とソニー・サンダースを迎え、ソングライトにはバーバラ・アックリンやロウレル・サイモンまでクレジットされていて、これで出来が悪いわけありません!
まず1曲目、「DOES SHE HAVE A FRIEND?」からメロメロです。風が舞うような女声コーラスに導かれ、気持ちよくリズムを刻む素晴らしいミディアム。続くスローの「LAY ME GENTLY」はまさにジェントルなジーンの歌に身もココロもトロトロです。ジーンのボーカルは男臭さと不器用な優しさを兼ね備えていて、小林稔侍的(?)ダンディズムを感じさせます。
ゴリッとしたベースの生むグルーヴに腰が揺れる「ALL ABOUT THE PAPER」、無名女性シンガーとデュエットする爽快なミディアム・グルーヴ「I'LL BE THERE」など良曲だらけなのですが、個人的に一番好きなのがラストの「LET ME MAKE LOVE TO YOU」。ウォーキング・テンポのリズムに洗練されたアレンジが施された気持ち良過ぎるミディアムです。
シカゴの職人たちが紡ぎ上げた黄金ソウル。あ〜、ウィンディ・シティが聴きたくなってきた♪