COMMODORES/MACHINE GUN

Machine Gun

Machine Gun

学生時代、PファンクやらJBやらにどっぷり浸かっていた僕は、コモドアーズのことを完全にナメてました。いや、ナメてたと言うより、ハナから眼中になかった。一連のバラード・ヒットや、ライオネル・リッチーのクロスオーバーっぷりとその大成功ぶりから、軟弱なフニャチン野郎どもとすっかり決め付けてました。
そんな若かりし時代のある日、シルバーのジャケットがカッコいいこのアルバムをレコ屋で見つけ、投げ売り状態のプライスを見て試しに買ってみました。家に帰って針を落とした瞬間、あまりのカッコよさに絶句。いや〜、コモドアーズって凄いファンク・バンドだったんですね。少なくとも、これはモータウンで一番のファンク・アルバムでしょう(多分)。あれから10年、未だにコモドアーズのアルバムはこの1stしか持ってませんが(笑)
まずタイトル曲の「Machine Gun」。タイトなビートを刻むドラムスと耳にこびりつくクラヴィがカッコいいインスト・ファンク。「Rapid Fire」は「Machine Gun」の続編的な速射砲ファンク。タイトルに共感する(?)「Young Girls Are My Weakness」は粘っこいグルーヴのミッド・ファンク。思わず腰が揺れるグルーヴたっぷりのバンプ・ファンク「I Feel Sanctified」、タイトルそのまんまの「Bump」、出だしがブラックバーズ「Rock Creek Park」みたいな、パーカッションが効果的な「Gonna Blow Your Mind」など、ファンクはどの曲もカッコいいです。
また、凝った展開のジャングル・ブラザーズ「Black Woman」ネタ「Assembly Line」など、ファンクのみに留まらないセンスを感じさせる曲も収録されています。
後のトレードマークとなるバラード系の曲は入っておらず、ほぼファンクのみで貫き通したデビュー作。若さと勢いが漲っていて、彼らの原点がどこにあるかを教えてくれているようです。