2005 ALBUM OF THE YEAR

早いもので今年もあと10日。年末のお約束ということで、今年の(個人的)ベストアルバムを10枚あげてみました。
当ブログではほとんど新譜に触れることはなかったのですが、一応新譜も聴いてますってことで、新譜ばかり10枚です。しかし年々新譜購入枚数が減っているのは紛れもない事実。今年も10枚選ぶのがやっとです(苦笑)。

Album Of The Year
Anthony Hamilton/Ain't Nobody Worryin'

Ain't Nobody Worryin

Ain't Nobody Worryin

先日ご紹介したばかりのアルバムですが、やはりこれが今年のベスト・アルバムです。まったく穴の見当たらない完璧なアルバム。聴くほどに旨味と凄味が増してきてます。2000年以降のリリースで見ても、ディアンジェロ『Voodoo』、ヴァン・ハントの1stに並ぶへヴィー・リスニング・アルバムになりそう。

No.2
Common/Be

BE

BE

ヒップホップはほとんど聴かなくなったけど、コモン(と、ピート・ロック)は今でも別格。特にこのアルバムは、ソウルフルな"大人のヒップホップ"の最高峰じゃないでしょうか。カニエのわきまえた仕事ぶりも(自身のリーダー作以上に)素晴らしいです。5年前の『Like Water For Chocolate』と甲乙つけ難い傑作。

No.3
Stevie Wonder/A Time 2 Love

A Time 2 Love

A Time 2 Love

お世辞にも"3部作に匹敵する〜"などとは思いませんが、これはファンが今のスティーヴィーに求めるものを過不足なく満たした良いアルバムだと思います。スティーヴィーとしては異色のムーディーなジャジー・スムーヴ「Moon Blue」は、何度もリピートして聴いてしまう往年の魔力を放っています。

No.4
John Legend/Get Lifted

Get Lifted

Get Lifted

正確には2004年(末)リリースだけど、今年一番よく聴いたアルバムはコレです。カニエの関与したアルバム前半は聴き過ぎたせいか、今聴くとちょっと経年劣化を感じますが、より主役本来の持ち味が生きた後半は熟成した艶やかさを感じます。何よりソウルフルな歌が素晴らしいですね。

No.5
Anthony Hamilton/Soulife

Soulife

Soulife

純粋な新譜とは言い難いけど、素晴らしい出来なので入れときます。これを聴いて、俄然アンソニーの新作への期待が高まりました。で、期待通りの傑作『Ain't Nobody Worryin'』をリリースしてくれたワケです。このアルバムに関しては、マーク・スパークスの地味ながらもツボを抑えたクールなトラックとアンソニーの熱いソウル・シンギングがうまくマッチした良作です。

No.6
Dwele/Some Kinda

Some Kinda

Some Kinda

ポスト・ディアンジェロの1番手と目されている男ですが、Dと比較するとまだまだ色気が足りません。しかし2年前の1st『Subject』よりも遥かにレベルアップ&ビルドアップしてます。うねるグルーヴとオーガニックなヒップホップ色濃いビートはDと同種の中毒性を孕んでいます。今後の期待度込みで評価したいです。

No.7
Kanye West/Late Registration

Late Registration

Late Registration

昨年聴いた唯一のヒップホップは『The College Dropout』、今年は『Be』と本作、更にこの10選には『Get Lifted』も入ってるワケで、やっぱり僕もカニエ好きなんでしょうね。なぜか認めたくはないんですが(笑)。彼の作品の好きなところは、良くも悪くもヒップホップの枠に捕らわれてないところ。今やこれが時代のポップなワケです。アルバムとしては前作の方が好きですが。

No.8
Gordon Chambers/Introducing Gordon Chambers

Introducing...Gordon Chambers

Introducing...Gordon Chambers

ソングライターとしての華やかなキャリアを築いたあとの遅咲きのデビュー作。まんま「I Want You」なオープニングの「Touch You There」からもうメロメロ。スパンダー・バレエのあの曲ベタ使いの「Slippin' Away」に涙腺ユルユル。濡れた音と声で紡がれる極上クワイエット・ストーム。曲の良さは言わずもがなです。

No.9
Leera James/A Change Is Gonna Come

Change Is Gonna Come

Change Is Gonna Come

ジャケットの不敵な面構え通りの、やさぐれた声でディープなソウル・シンギングを聴かせるニュー・かマー。このこの人聴いちゃうとジョス・ストーンなんかはやっぱり白いな〜と思っちゃいます。このタイトルは伊達じゃないですね。これでもう少しいい曲そろってれば…。

No.10
Raul Midon/State Of Mind

State of Mind

State of Mind

業界内での異常な評価の高さはちょっと…という感じですが、確かにこれはいい作品だと思います。個人的にはこういったフォーキーな弾き語り系は最も苦手な部類なのですが、メロディの良さと艶のあるボーカルはかなり魅力的です。ポップ・ミュージックとしての完成度は高いです。