WILD MAGNOLIAS

ワイルド・マグノリアス・ファースト

今日はコレ聴いてます。ワイルド・マグノリアスの１st。
荒々しく獰猛なグルーヴ、乱舞するパーカッション、呪術的なインディアン・チャント。このアルバムで聴かれるのは、ニュー・オリンズとかマルディグラという言葉から連想される祝祭的な賑々しい音楽ではなく、濁ったグルーヴのとぐろ巻くへヴィー・ファンク。
ワン・フレーズのみを執拗にコール＆レスポンスし混沌に導くリード＆バック・ボーカルと、ゴツゴツしたグルーヴのうねりがすべての曲に通底しており、麻薬的な常習性を聴く者に強いる作品です。
強烈なグルーヴで一気に炎上する「Handa Wanda」、煙たいグルーヴのルーズ・ファンク「Smoke My Peace Pipe」ドロドロとしたダークなファンク・グルーヴがディアンジェロ『VOODOO』みたいな「Corey Died On The Battle Field」、重たいビートなのにスピード感のある、ジャングル・ブラザーズ「Straight Out The Jungle」ネタのへヴィー・ファンク「Soul,Soul,Soul」など、傑作ファンク目白押しです。
ちなみに、仏バークレー原盤の激レア2nd『They Call Us Wild』は、よりダーク且つクールなグルーヴの、こちらも傑作です（再発アナログは音がこもっててイマイチですが）。